基本のイタリアン
ベーシックなイタリア料理として、今回はニョッキとミネストローネ、魚のトマトスープ、ほうれん草のバターソテーをご紹介します。
ミネストローネは、語源が「ミネストラ」で野菜の煮込み料理を指します。イタリア料理ではプリモピアット(第一の皿)のカテゴリと同じで、スープとしていろいろな具材加えますが、野菜のスープが一般的です。煮込み時間は3時間〜6時間ほどかけ、3時間ぐらい煮て一旦休ませ、再加熱しますが、ご家庭で作る場合は3時間を目安に作ってください。沢山作ると美味しい料理で10人分ぐらいがベストです。スープをベースにリゾットにしたり、固くなったパンを加えて主食にしたりと、色々展開もしやすいです。材料は5㎜角に切りそろえると、口の中に入れた時に全ての食材の一体感が味わえます。最低限でも20分ほどしっかりと炒めて旨味を出し、煮込むときはグラグラと煮立たせない様、火加減に注意すると、失敗なく美味しく作れます。
ニョッキはじゃがいもが一般的ですが、かぼちゃなどホクホクした野菜であればなんで大丈夫です。じゃがいもの場合は、男爵系や、八つ頭などでも美味しく作れます。練りすぎると固くなってプリプリしてしまいますので、あまり練りすぎず、口の中で溶けるイメージで作ってみて下さい。冷凍にも適していますので、余った場合は茹でた状態で冷凍してください。ニョッキに合わせるソースは、ゴルゴンゾーラチーズと生クリームを使ったクリーム系や、トマトソースなどが良く合います。
イタリアで定番の魚のトマトスープ煮です。魚は丸ごとそのまま使うのが基本で、スープとして頂きます。魚の骨が多いと食べるのに苦労しますので、背びれや腹びれを取る下処理を必ずしてください。
イタリアでは肉や魚は付け合わせがなく、野菜が食べたい時は、コントルノ(contorno:つけ合わせ)をオーダーします。今回は、ほうれんそうをバターとパルメザンチーズでソテーしたシンプルなコントルノをご紹介します。
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