シチリア
シェフの料理教室(2017年9月)
シチリアは、カリブ海の島々のように、色々な文化が混じりあったところで、食文化もイタリア半島と少し異なり、アフリカやアラブからの影響を強くうけています。
そして、多様な農作物が育つような豊かな土地とは言い難いでの、チーズのかわりにパン粉を使って風味を出したり、松の実やレーズンなどの乾物をつかい味の深みを出すなど、物を大事にする食生活が続いてきた料理です。
なすを揚げてケーパーとオリーブを加え、トマトソースで煮込みます。特徴は酢と砂糖を加えることで、イタリア料理で砂糖を使う数少ない料理のひとつです。
ベッカフィーコは丸々と太ったニワムシクイという小鳥のことで、いわしをふっくらとした鳥に見立てたシチリアの名物料理です。いわしを手で開いて、松の実とレーズン、オレンジジュースをパン粉に染み込ませた具で巻き、オーブンで焼きます。
薄くのばしたカジキマグロに、パン粉などを巻き、たわら型に丸めて、オーブンで焼きます。
ノルマはオペラの名前から由来する料理で、トマトと、リコッタサラータという塩漬けした硬質のリコッタチーズをたっぷりかけるのが本場の食べ方ですが、今回は手に入りやすい似たチーズとして、ギリシャのフェタを使います。
カッサータは地方によって色々なバリエーションのあるお菓子で、サンブーカというウイキョウのお酒で香りづけした色とりどりのドライフルーツをクリームに混ぜます。リコッタチーズを使うので、さっぱりと頂けます。
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