イタリア ロンバルディア地方の郷土料理「ズッパ ヴァルテリーナ」は、ちりめんキャベツをよく煮込み、パンとチーズを重ねてオーブンで焼く、寒い冬の料理です。

ヴァルテリーナは、北イタリアのロンバルディア地方でも、最北のアルプスの谷あいの地域です。

畑も少ないので、野菜の種類も特に冬場は限られ、必然的に同じ野菜を食べることになります。
冬場の野菜で保存もきく、ちりめんキャベツを煮込み、同じアルプスの谷あいのアオスタ特産フォンティーナチーズを使い、黒パンなどの少し硬くなったパンを美味しく食べる料理で、この地方の季節観と食文化が詰まった、イタリア郷土料理の典型とも言えます。

グラタン風の料理なのに、Zuppa(スープ)という名前がつくのも、その作り方によるもので、オーブン焼きにする前は、スープ分がたっぷりと入っており、オーブンで焼いていくうちに、パンに吸収され、焼きあがって食べるころには、汁気はすっかりパンに吸い込まれ、ふわふわトロトロのパンと野菜が渾然一体となった料理です。

今月のオンライン講座では、ちりめんキャベツをキャベツと白菜に変えて、伊崎シェフ流に日本のご家庭でも作りやすくアレンジした「キャベツ、白菜、フォンティーナチーズのグラタン」をレッスンします。

この時季に美味しいキャベツと白菜をたっぷりと使った野菜だけのグラタン。
皆さまにも作って頂きたい、冬の熱々のグラタン料理です。

寒い時期にぴったりの2品、年末のホームパーティーやお正月など、食卓を囲んでの特別な食事に大活躍、伊崎シェフ直伝「魚介と冬野菜のトマト鍋」と「キャベツと白菜のグラタン」です。

今年最後の締めくくり、年末年始にふさわしい冬野菜たっぷりのイタリア料理をぜひ伊崎シェフから直接習ってみてください。