料理で大切なことは、「イメージ」

伊崎裕之シェフ
イタリアンおせち盛付け

料理の出来栄えを左右するものの一つに「盛付け」があります。

ご家庭で料理をされる際に、最後の盛付けがうまくいかず、気持ちが下がったというお声をよく聞きます。

盛付けもそうですし、調理もそうですが、プロの料理人とそうでない方の一番の違いは「イメージ」があるかないかです。

作るまえに出来上がりの「イメージ」があるかどうか。

「イメージ」とは、何となく漠然としたものを指すのではなく、はっきりと具体的に確信をもってに近い「イメージ」です。

初めてつくるものはもちろん、作ったことがある料理でも、たとえば野菜など日々食材の状態は違いますから、水分の多いトマトと、水分の少ないトマトでは、味のつけ方や調理の仕方を変える必要があり、そういったことがイメージできているかどうか。

皆さんのお仕事もそうですよね?

イメージしてから取組んでいることと、イメージなく取組んでいることとでは、成果のでかたが全く違ってくる。

お料理なども同じではないかと思います。

最後に気分を下げないための盛付けも、この「イメージ」が大切です。

特に、複数の料理を盛付ける場合は、イメージがないと寂しい結果になってしまうことが多いのではないかと思います。

そこで、今回お伝えしたい盛付けのポイントは大きく3つ。

①重心を決める(全体、個別)

②立体的な高さ(重ねる)

③見栄えの良い向き

ひとつひとつ具体的にどうやっていけばいいのか、どういう工夫ができるのか、今月のオンライン講座「イタリアンおせち」で、盛付けを具体的に解説するミニレッスンをレンズ豆とイタリアンソーセージのトマト煮込みの回に加えました。

ご興味がある方は、ぜひ参考にして頂ければと思いますし、オンラインに参加できない方も、「イタリアンおせち」の盛付け動画をご覧頂きながら、3つのポイントを参考に観て頂ければと思います。

※盛付けは、動画開始の4分ぐらいから始まります。

イタリアンおせち