人が生活を営むこと、例えば自然に近い畑や田んぼで農作物をつくること、それが肥料を使わない、土を掘り返さない自然栽培であっても、動植物や微生物にとっては、それなりにダメージになってしまうこともあると思います。

縄文時代のように、人も動物と同じように暮らし営んでいれば、自然とともに共生していくことができるかもしれませんが。

そんな風に、いろいろと想いをめぐらせていくと、そこに在るものを採って食べることができる「山野草」の偉大さは、自然との共生を考える中で、大変尊いものに感じられます。

今の時代は、かえって贅沢とも思われる「山野草」ですが、道具も使わずに採れるキノコや山菜、野草にこそ、大事にしていかなければいけない自然の摂理があるように感じます。

採るときは、そこに住む動物さんや虫さんたちにも配慮して、採りすぎに注意しましょうね。（もちろん土地の所有者さんの許可を得て）

山野草は、色味や形状、繊毛の生え方、繊維のひとつひとつ、どれを見ても、とても綺麗で神秘的な食材です。

自然の営みを丸ごと頂く、そんな食材の楽しみ方をぜひ取り入れて頂ければと思います。

今月は、春の食材として今の時季にとても美味しいホタルイカと山菜を使った「ホタルイカと山菜のからし風味サラダ」、そして春キャベツなどの野菜も一緒にたっぷりととれる「伊崎シェフ流イタリアンハンバーグ」をレッスンします。

皆さまのご参加、お待ちしております！