菜花のほろ苦さ

海の恵みは、山の恵み

菜花はアブラナ科の野菜の花だけがつく茎(花茎)で、一般的には菜種油で良く知られるナタネの菜花をさします。

ナタネの菜花の他に、産直市場などでは、小松菜やチンゲン菜、白菜の菜の花など、いろいろな菜花を見かけるようになりました。

菜花の形や色は、元の野菜の特徴と同じで、チンゲン菜の菜花なら淡い緑色ですし、白菜の菜花なら大振りで色も薄い緑色で、味も元々の野菜の味がし、それぞれ個性が違う菜花を楽しむことができます。

イタリアで菜花といえば、「Cima di rapa」チーマ ディ ラパ。日本の菜花よりも蕾が大きく、クセのあるほろ苦さがおいしい、緑色の濃い菜花です。

菜花は花茎が伸びた野菜なので、菜っ葉の部分は成長し、繊維が太く硬いため、日本の菜花は菜っ葉があまり付いていませんが、チーマ ディ ラパは、菜っ葉も柔らかく食べることができ、茎も太いのが特徴的で、これがほろ苦さの素となっています。

日本でもチーマ ディ ラパを栽培するところが増えていて、スーパーなどでも見かけるようになりました。

茹でずに小さめに切り、そのままオリーブオイルでゆっくりクタクタになるまで炒めていくのが美味しく、また、さっと茹でたものに、魚介や肉類をあわせて調理すると、チーマ ディ ラパのほろ苦さが魚介や肉の旨味を引き立てて、さらに美味しくなります。

今月のオンライン講座では、国産のチーマ ディ ラパと柔らかく煮たタコの温製サラダを取り上げます。

チーマ ディ ラパでなくても、普通の菜花でも十分、ほろ苦さとタコの組み合わせがとても美味しい、今の時季にオススメの一品です。

2月のオンライン講座

今月は、身もふっくらとなり旨味も十分のってきた今の時季の大粒なカキと、大寒も過ぎ甘味がたっぷりの白菜を使い、爽やかな柑橘の風味で仕上げる「カキと白菜のレモン風味リゾット」、そして冬に美味しくなる真ダコと、苦味が美味しい菜花をじゃがいもと共に黒オリーブの風味で煮込む「タコの柔らか煮と菜花のオリーブ風味温製サラダ」です。

旬の野菜をたっぷりと使い、2月に美味しい牡蠣の料理とタコの料理を、展開料理も含めレッスンします。

皆さまのご参加、お待ちしております!